設立趣旨
(財)伊豆屋伝八文化振興財団は、静岡県内の文化財の保存と活用に貢献し、文化の振興と発展に寄与することを目的に設立されました。
「伊豆屋」を屋号とする渡邉家の先祖は、遠く徳川中期に遡り、伊豆の松崎から静岡市両替町に居を定めて、呉服商や両替商を営んでおりました。渡邉家は仏教に深く帰依し、質素倹約を旨として広く慈善事業を行ってまいりました。特に、幕末・明治の頃、五、六代伊豆屋伝八は、貧しい人々へ施米などをする社会慈善事業団体「慈無量講」や生き物を大切にし供養する「放生会」の活動を率先して行っておりました。
九代目渡邉正夫は、代々受け継がれた奉仕の精神をもとに、現代社会に適応した公益事業を行う財団法人を設立しようと決意しました。 その遺志を受け継ぎ、平成8年5月20日に財団法人伊豆屋伝八文化振興財団を設立し、その後平成25年4月1日に一般財団法人伊豆屋伝八文化振興財団に名称変更いたしました。
静岡県は、豊かな自然と歴史的・文化的背景に恵まれ、優れた文化財が各地域に数多く残されています。文化財は、それに触れることにより私たちの心を豊かにし、新しい文化創造への力となるものです。私たちは地域の文化財を大切に保存し、未来に伝える役割を担っています。
当財団は、文化財の保護・保存のための助成事業及び自主事業、普及・公開のための事業などを行います。ご意見・ご協力をいただきながら、皆様と共に歩み、発展していく財団でありたいと思います。
一般財団法人伊豆屋伝八文化振興財団
理事長 渡邉 朗